レジデンス・サポート・プログラム:trans_2007-2008
Artist In Residence : trans_2007-2008
2008年01月10日[木] 20:34
■秋吉台国際芸術村のアーティスト・イン・レジデンス
秋吉台国際芸術村では、芸術創作活動を支援するとともに、県民との地域交流等を実施するアーティスト・イン・レジデンス事業を行っています。これまで芸術村を訪れたレジデンス・アーティストたちは、日常環境から離れ、個々の創作活動に打ち込むとともに、地域との交流により芸術文化の振興を担ってきました。
国内外の有望な若手芸術家を支援するレジデンス・サポート・プログラムは、近年国内で確実に増えつつあるレジデンス・プログラムの中で、ジャンルや年齢を問わず、応募対象を広く募っていることに特徴があります。9年目となる今年度の募集には、56カ国/329通の応募がありました。厳正なる審査の上、選出された3組4名のアーティストが、2008年1月10日から約70日間芸術村に滞在します。
国籍や経歴、表現手法の異なるそれぞれのアーティストが、芸術村への滞在を通して、異なる文化・生活・制作環境のなかで日々の発見に驚き、差異に戸惑い、接点に喜び、これらの経験をエネルギーとして作品の創作や発表、地域交流活動などを行っていきます。また、芸術村内外でのワークショップ、レクチャーなど、アーティストの制作プロセスを身近に感じる新たな芸術体験の機会を提供するプログラムを通じて、レジデンス・アーティストと地域の人々との交流を積極的に行っていく予定です。
■滞在中の主な予定
・交流プログラム:参加型のミニプログラム「芸術村あーと・ルーム」においてアーティストの活動や出身の国の文化などを紹介しながら一般の方々と交流を深めます。
・学校訪問:県内・町内の学校へアーティストが出掛け子どもたちと交流を深めます。
・地域行事への参加:山焼きなど地元の年中行事などに出掛けアーティスト達が日本や地域の文化を体験します。
・創作作品発表:滞在中に制作した作品やその過程などを発表、紹介する展示を行います。アーティストによるギャラリートークやワークショップを期間中に開催する可能性もあります。
レジデンス・アーティスト:
ジャスティン・フィスケ (美術家/南アフリカ出身・在住)
シンイル・キム (美術家/韓国出身・アメリカ在住)
ニカ・オブロク&プリモス・ノヴァック (美術家/旧ユーゴスラビア[現スロヴェニア]出身・スロヴェニア在住)
滞在期間:
2008年1月10日~3月20日
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主催 山口県文化振興財団 秋吉台国際芸術村
後援 山口県 山口県教育委員会 秋芳町 秋芳町教育委員会
美東町 美東町教育委員会 美祢市 美祢市教育委員会
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シンイル到着!!
Shin il has arrived!
2008年01月10日[木] 21:03
そろそろお正月気分も抜けたころでしょうか。
ここ芸術村には、昨日レジデンスアーティストのシンイル・キムが一番乗りで到着しました。シンイルは大きな体に、にこにこの笑顔がチャーミングな米国在住の韓国人アーティストです。これから3月20日まで、ここ芸術村で生活しながら創作活動に励みます。またこの日は実習生の松井さんも同時にやってきました。松井さんには、これから約70日間このアーティスト・イン・レジデンス事業をアーティストや我々スタッフと一緒に作り上げていってもらいます。
まずは二人の様子をご紹介

左がシンイル、右が松井さん
ちなみに、明日11日には南アフリカよりジャスティン・フィスケが、そして13日にはスロヴェニアよりニカ・オブラク&プリモス・ノヴァックやってきます。これからどんどんアーティスト達の近況をアップしていきますので、期待していてください。
また、アーティスト達に関する詳しい情報は以下のウェブサイトをご覧ください。
http://www.aiav.jp/programs/2007/trans07_artists/
(はっとり)
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ポスコン?!3
poscon
2008年01月11日[金] 12:07
今日は「ポスコン!? 3」の審査会がありました。
ポスコンとはそれぞれの想いをハガキに自由に表現していただくコンテストです。
桑山中学校の臼杵校長先生、山口県立美術館の杉野さん、そして秋吉台にレジデンスアーティスト
として滞在しているシンイル・キムさんの3名に審査をお願いしました。
どの作品も100mm×145 mmという限られたスペースの中でめいっぱい気持ちを表現していました。
家族に向けたものもあれば、自分の将来の夢を表現してくれたものなど、さまざまな年代の方々が作品を応募していただき、私自身も楽しく作品を拝見させていただきました。
当然、審査は難航しましたが、3名のそれぞれ違った視点がうまく絡み合って良い結果が出たと思います。みなさん審査の結果楽しみにしておいて下さい。


審査風景
みなさんが送っていただいた作品は13日から秋吉台国際芸術村内のギャラリーにて展示されますので、是非足をお運びください。
(松井)
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ジャスティン到着
Justin has arrived
2008年01月13日[日] 16:29
1月11日、私たちはケープタウンから緯度と経度を飛び越えて来日するアーティストを首を長くして待っていました。予定の飛行機は既に関西空港に到着済み。今か今かと連絡を待っていると、ドバイで18時間待ち…とメールが届いたとのこと。もう少し首を長くすることになりました。
そして昨夜。2人目のレジデンスアーティスト、ジャスティン・フィスケさんが秋吉台国際芸術村に到着しました。どれほど疲れているかと心配していると日本に到着して、「映画の中にいるようだ!!」と興奮気味。ひょうひょうとしていて、意外におちゃめ。
そして次の日には、もう芸術村の裏にある山に登るというタフガイでした。

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ニカ&プリモシュ到着
Nika & Primoz has arrived
2008年01月13日[日] 16:59
ついに3組目のレジデンスアーティスト、ニカ・オブロクさん&プリモシュ・ノヴァックさんがスロヴェニアから到着しました。成田空港から新幹線に乗ること5時間!お疲れさまです。
笑顔がとてもチャーミングなニカさん。
大きいけれどとても優しいプリモシュさん。


ニカさん プリモシュさん
ニカさん&プリモシュさんの来村で今期のレジデンスアーティスト達が全員そろいました。
これから約70日間、ここ秋吉台国際芸術村で生活しながら、制作をしていきます。
どのように作品が制作されるのか、楽しみです。
その様子を少しでもみなさんに分かってもらえるように、レポートしていきます。
(松井)
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みんなでおでかけ
expedition in Yamaguchi
2008年01月15日[火] 14:30
初来日のアーティスト達にとっては、見るもの全てが新鮮なのでしょうね。
アーティスト・イン・レジデンスの期間中は、アーティストたちに地域のことをよく見て知ってもらうために、周辺地域での散策や主な観光名所などへ案内することも多いそうです。
ぽかぽか陽気に恵まれた今日は、レジデンスアーティストと一緒に山口市内を巡ってきました。そうそう、まずは全員そろったアーティストをご紹介します。

左から、ニカさん&プリモシュさん、シンイルさん、ジャスティンさん
お昼前に出発した一行は、まず山口大神宮へどんど焼きを見に行きました。どんど焼きとはお正月に使った門松やしめ縄を焼き無病息災を願うものです。みなさん初めて見るどんど焼きに興奮気味。神社を訪れるのも初めてで、質問攻めでした。
石を吊り下げた繊細に動く彫刻をつくっているジャスティンさんは、神社の大きな石の上に積み重ねられた石に興味津々。願いを込めて積み上げられたものだと伝えると、一生懸命石を積み重ねていました。


その後は国宝である瑠璃光寺の五重塔と、画聖雪舟が造ったと云われる常栄寺の雪舟庭を訪れました。


私自身は京都出身ということもあり、お寺や神社に行く機会も今までたくさんありましたが、アーティストとお寺、神社に行ったことで今まで気がつかなかった新しい発見がたくさんあり新鮮な気持ちで日本の文化に触れる事ができました。
昼食後に山口市内の商店街を通りかかると、ジャスティンさんが突然立ち止まりました。
「さぽらんて」というコミュニティーセンターのウィンドウに飾られた、バッグをいくつもぶら下げた自転車に目がとまったようです。そこでは山口県立大学に中国から留学中の郭さんが、自転車で日本一周をした記録や写真を展示していました。
自身も自転車で旅をすることが好きなジャスティンさんは大興奮。


みんなで記念撮影 意気投合してすっかり仲良くなった3人
山口市内観光、盛りだくさんの一日でした。
(松井)
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ディスカバー秋吉台
DISCOVER AKIYOSHIDAI
2008年01月17日[木] 12:01
とにかくいろんなものが見たい!
というアーティストたちの意気込みもあって、今日は、周辺地域の散策へ。
芸術村から車で5分程の国定公園秋吉台の自然に触れてきました。
秋吉台といえば日本最大のカルスト台地。ポコポコとしたすり鉢上の窪みがたくさんある石灰岩の台地です。そしてその下には秋芳洞をはじめとする大小多数の洞窟が広がっているのだそう。ニカ&プリモシュの出身地スロヴェニアには、まさに「カルスト」の語源となったクラス地方があり、鍾乳洞の宝庫なのだそうです。
まずは腹ごしらえ?秋吉台の草原を眺めながら長者が森付近でお弁当を食べました。

そしてエレベーターで秋芳洞へ。

秋芳洞は秋吉台の地下100mにある鍾乳洞で、鍾乳洞としては東洋最大規模です。
約1.5キロのコースを約2時間かけて散策。
一般のコースの途中にある、冒険コースにも挑戦。
アーティストたちは子供のようにはしゃいでいました。
コースの途中でシンイルさんが立ち止まりました。そこには仏ような形をした岩が一つだけニョキッと生えていて洞窟を訪れる人の信仰の対象になっていました。
日本の宗教、特に神道について興味を持っている、シンイルさんは「人は信仰の対象を洞窟からも作り出せるんだ」と興味深そうに眺めていました。

黄金柱の前で記念撮影
その後秋吉台科学博物館へ。
秋吉台に興味深い地形をもたらした歴史や洞窟の中にいた生き物たちをなどを見学しました。
(松井)
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身体をつかって、楽しく、ダンスする。
Move your body, and enjoy dancing.
2008年01月23日[水] 10:53
1月20日、レジデンス・フェロープログラムで短期の滞在創作を行っている舞踏家鈴木ユキオさんと、音楽家辺見康孝さんによるダンスのワークショップ「身体を使って、楽しく、ダンスする。」が行われました。
始めに鈴木さん、辺見さん、そして参加者のみなさんの順に自己紹介。
参加して下さった方は本格的はダンス経験がない方ばかりで、少し緊張気味のスタート。
冷たい冬の雨がふるなか、身体をつかってということで、まずは、ウォーミングアップから。
みんなで輪になり、手、肩、足などを使いの反射神経を目覚めさせる運動から始まりました。最初は簡単だったものが徐々に難しくなってゆき、単純なゲームなんですが、身体がついて行かなかったり、変な動きになってしまったりしてしまうんです。
次は、鬼ごっこ? 「手つなぎ鬼」というのでしょうか、2人1組のペアをつくり、余った1人は鬼、もう1人逃げる人になります。逃げる人はペアの人の手を繋げばセーフなんですが、手を繋がれたペアのうち1人は鬼から逃げる役にならなければならないんです。参加して下さった方はみなさん成人。久々の鬼ごっこに子供の頃に戻ったように楽しそうでした。

次は、誰が逃げる人??
ウォーミングアップで身体は暖まり、緊張もすっかりほぐれたところで、鈴木さんの指示は徐々に身体や身体を使う意識を動かす内容に変わっていきました。
例えば、2人1組のペアになって前後に並びます。後ろの人は、前の人の身体の一部を指します。そうすると前の人はその部分から倒れて行くんですが、倒れようとする力と、倒れないでおこうとする力を同時に表現して、ぎりぎりの所で地面にバタンと倒るれようにと鈴木さんはおっしゃいます。指す場所によってすごく面白い動きになったりしていました。


がまんしてがまんして.....バタン
次は自分が立方体の中に入ったと仮定して、立方体の中に設定された27個の点に向かって身体を自由に動かすというもの。ウォーミングアップからすごく自然な流れで、ダンスはこうなくちゃいけないという概念から自由になって、皆さんそれぞれ自分なりに表現されていました。


それぞれ自由に
また辺見さんがバイオリンを使って音楽とダンスとがどのようにコラボレーションするのかを話して下さいました。
現在お二人は山口情報芸術センター(YCAM)で2008.1.27(日)に開催されるDANCE×MUSIC vol.3に向けて制作されています。その一部を最後に披露していただきました。


DANCE×MUSIC vol.3の詳しい情報はこちらでご覧ください。
2時間あまりのワークショップはあっという間に終わってしまいました。
踊るとなるとなんだか恥ずかしいと思う気持ちもありましたが、ダンスはもっと私たちの普段の動きや生活からかけ離れたものではないのだなと感じました。
(松井)
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お買い物&リハーサル
big shoping day!!
2008年01月29日[火] 10:50
秋吉台国際芸術村は、山口市から車で約30分の場所にあります。
もちろん滞在中のアーティスト達にとって制作の材料を購入するのはとても重要なのですが、なにせ車で30分かかり毎日行くわけにもいかず、秋芳町や美東町では手に入らないようなものを探しに山口市に出かける時は"ビックショッピングデイ"になるのです。
この日は夕方から、芸術村にて滞在制作された鈴木ユキオさんと辺見康孝さんの出演する『DANCE×MUSIC vol.3』のリハーサルを関係者のみなさまのご厚意で拝見させていただけることになり、「下山」の予定です。ついで?いえいえ、ご近所では手に入らないものも多いため山口市内にいざ買い出しです。
最も頻繁に訪れる場所がホームセンターです。
この日も2カ所のホームセンターを訪ねました。ホームセンターでは、ジャスティンさんは彼の動く彫刻の基盤となる木材を、シンイルさんは道具類を購入。また、おもちゃ屋さんでは、ニカさんたちは制作中の映像作品の撮影で使用する小物をそろえ、他にもカメラ屋さん、家電屋さん等々、それぞれの制作の「ニーズ」にかなうお店を廻り、7人乗りの車も少しずつ窮屈になっていきました。

↑撮影に使用するサングラスを物色するニカ&プリモシュ
その後山口情報芸術センターへ。鈴木さん、辺見さんの迫力あるパフォーマンスを見て、お2人が創り出した空間に引き込まれました。数日間とはいえ、同じ屋根の下で過ごしたアーティストたち、舞台袖から客席へ出ていらしたお二人に思い思いの感想と賞賛を伝えていました。

↑リハーサル会場でのアーティストたちの様子
(はっとり)
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