アーティストの学校訪問/マイケル・ファウラー in 本郷小学校
2008年02月20日[水] 18:12芸術村には、これまでブログでお伝えしてきた3組4名のほかに、作曲家/パフォーマー/音楽学博士のマイケル・ファウラーさんが滞在しています。
この日は秋芳町立本郷小学校を訪問し、特別授業を行いました。
対象となったのは1年生のクラス。8人の子ども達と、見学に来たご家族の前で、まずはジョン・ケージの「プリペアド・ピアノ」を演奏しました。

ピアノの弦を指ではじいたり、鍵盤蓋を手の平でたたいたり、自分の声をピアノの構造に反響させたり…とピアノのすべてを使って音を発する「プリペアド・ピアノ」は、通常の公演でもなかなか見ることができません。
「びっくりする音がした!」と、間近でマイケルさんのパフォーマンスを見ていた子どもたち。
次はマイケルさんに教わって、おそるおそるプリペアド・ピアノの奏法を真似してみました。
鍵盤をツメでなでる音、ピアノ弦をハンマーでたたく音。いろんな音を出してみました。(もちろん、普段はできません!)

そして次は、音を庭に見立てて「音の庭」をつくるワークショップを行いました。
まず思い思いに好きな楽器を1つ持ち、グループごとに部屋に広がります。
グループの人数は奇数。これは、日本庭園が奇数の構成原理で成り立っているからなのだそうです。
マイケルさんが指揮者になって、時間と音の数をコントロールします。
みんなは、マイケルさんが時計の針のようにゆっくりと右腕を降ろしてくる間に、あらかじめ決められた数だけ音を鳴らします。あるときは1人で、あるときは全員で…。音のタイミングは、楽器を持つ人たちに委ねられます。

部屋の中に広がったそれぞれのグループが奏でた音は、石や木々が配置され、風景に見立てられた庭園そのもの。「音の庭」を体験することができました。
いつも聴いているのとはちょっと違う音楽を体験したこどもたち。感想を聴くと「ぜんぶ楽しかった!」と答えてくれました。
ほとんどピアノを弾いたことがない子たちばかりだったそうですが、「音を楽しむいろんな方法」を見て、体験してもらえたのではないでしょうか。 (うちやま)
【マイケル・ファウラー プロフィール】
1974年オーストラリア生まれ。幼少よりピアニストとして教育を受け、オーストラリアで学んだ後に渡米し、シンシナティ大学で音楽学の博士号を取得。現在メルボルン王立工科大学の研究員として活動するとともに、アメリカ、メキシコ、オーストラリア、ドイツ、日本の著名な音楽祭などで演奏やパフォーマンス活動を精力的に行っている。
近年は、日本庭園に着想を得たサウンドインスタレーションを試みており、マイケル自身が「音庭師(おとにわし)」と呼ぶ独自の概念を探求中。またジョン・ケージの楽曲「龍安寺」に感銘を受け、常永寺雪舟庭(山口市)のための作品を制作中。
3月2日までの1ヶ月間芸術村に滞在中で、2月末にミニ・コンサートを予定しています。(詳細は後日芸術村ホームページでお知らせします)
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