室内楽セミナー『秋吉台の響き2008』実施中
Akiyoshidai Chamber Music Seminar & Gala Concert 2008
2008年05月03日[土] 09:31
ゴールデンウィークも後半に突入しましたが、現在芸術村では室内楽セミナーの真っ最中です。
このセミナーの一環として、4月28日には山口県内の中高生を対象にした教育プログラムコンサートを、そして翌29日には毎年恒例の『秋吉台の響きコンサート』を開催しました。
1998年に始まり第11回を迎えるこのコンサートは、世界で活躍する一流の音楽家による演奏ということで、今年も多くのお客様にご来場いただき充実したコンサートとなりました。
以下はそれぞれのコンサートの様子です。


↑教育プログラムコンサート


↑響きコンサート
また、明日4日までセミナーは継続中で、朝から夜まで約70名の受講生が講師の指導のもと練習に励んでいます。セミナーは聴講可能(有料)です。また、セミナー受講生による『受講生コンサート』は、一般に公開されています。(入場無料・日時はお問い合わせください)
芸術村にぜひその響きを聴きに来てください。
(はっとり)
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10周年記念事業『Trails_小径』
10th anniversary programme "trails"
2008年05月13日[火] 09:31
今年は芸術村開村10周年です。
この節目に、芸術村の施設の特徴を活かして取り組んできたアーティスト・イン・レジデンス事業を主軸においてアーティスト達の足跡を追い、これまでの滞在創作・交流活動をふりかえり、滞在創作や展覧会、トーク、交流会、などアーティスト達が現在進行形で展開して行くプロジェクトを新たに加えながら、地域の人々とともに築いてゆくアートの可能性を検証・発信していきます。
詳細はこれから徐々にアップしていきますのでこうご期待ください。
(はっとり)
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今年度第1弾レジデンスアーティスト来村!!
Residence fellow ; Charles LIM has come!
2008年05月15日[木] 09:48
今年度最初のレジデンスアーティストであるチャールズ・リム氏がシンガポールよりやってきました。
チャールズさんは海に囲まれたシンガポールで、幼少よりヨットを操り海と深いかかわりを持ち続け、アーティストとして海にかかわるプロジェクトを多数展開してきました。そのヨット選手としての実力は世界大会に出場するなどトップクラスで、もちろんアーティストとしても世界の大型国際展に出展するなど第一線で活躍しています。
今回展開するプロジェクト「忘れたんじゃない、むしろ口にしないようにしてるんだ」では、山口の海岸で岩場などに付着するフジツボの調査を行い、フジツボを付着させたオブジェの制作を試みます。
14日に山口宇部空港に到着したのですが、シンガポールと日本は時差もたった1時間で時差ボケもないとのことで、到着早々その足でリサーチを開始。
手始めに空港から近い丸尾海岸をチェック。砂浜を抜けて岩場にいくと、小さなフジツボがぎっしりついていました。


↑左より;チャールズさん、岩に寄生するフジツボ(ともに宇部市の丸尾海岸にて)
またこの海岸に流れ着いた流木などを使って即興的な彫刻作品(ご本人は流木アートと呼んでおられます)をつくってらっしゃる地元の方々に偶然遭遇し、色々フジツボ情報を頂きました。


↑左;地元の方々と、右;エプロン姿のチェックシャツの方の作品
三方を海で囲まれたこの山口において、チャールズさんがどんなプロジェクトを展開していくのか、ご期待ください。
(はっとり)
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フジツボリサーチ02_萩の海
barnacle research 02_ hagi
2008年05月16日[金] 22:11
フジツボの生育場所を求めて、この日は萩までやってきました。
フジツボは早い潮流と温かい水温の海中では非常によく育つそうです。実際シンガポールの海でのチャールズさんの実験によると、1週間もあればフジツボがびっしりくっついたそうです。
日本ではどうかというと、宇部の海岸や漁港では簡単に見つかったのですが、少し水温が低く穏やかな萩の海ではなかなか見つかりません。


左;萩のマリーナにて、右;テトラポットに付着したフジツボ
上の写真のテトラポットは、どこかでフジツボが付着したものをたまたまここに運んできたもののようです。このあたりの港や海岸にはあまり人が見当たらず、有力な情報も特に得られませんでした。
ところでそもそもなぜフジツボなのかというところに話を戻すと、チャールズさんは競技ヨットの選手としても超一流で、アートだけでなくヨットを通して世界中の海を巡っています。そのヨットの船底にフジツボが付着すると、ヨットはスピードを失い減速してしまいます。そこでフジツボが寄生しないように、船底に特殊な塗料を塗るそうですが、今度はその塗料が環境問題を引き起こすということで、別の問題を生み出していきます。そういう自分自身の経験に由来する社会問題がひとつの要因としてあげられます。
また他には、フジツボが世界中どこの海にでも生息しているいわば普遍的というか共通性のある存在で、基本的にはどこであろうと生育できるということもあります。そして、その存在の様態からも、他のものに寄生したり、密集したり、重なり合って層をなしたりと、現代社会の問題につながる様々なキーワードを抽出することができます。
チャールズさんはそれら自分の経験や社会にかかわる色々な問題に、フジツボを介してささやかに介入することを試みようとしているのだと思います。まだ実際にどういう手法で実践するのかは未定なのですが、私たちのごく身近にあるものを海に沈めてフジツボを寄生させ、それをもう一度そっと日常空間に戻すことで、ごく小さな非日常の風景や違和感を生み出すことを考えているようです。まだまだどのように展開していくのか未知数ですが、まずはリサーチをどんどん進めていきます。
(はっとり)
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フジツボリサーチ03_防府
barnacle research 03_Hofu
2008年05月17日[土] 22:11
第3弾は再び太平洋側の瀬戸内海にもどり、防府の富海の海岸や漁港を中心にリサーチを行ってきました。この日も天気がよくリサーチ日和となりました。

↑かなり巨大なズームレンズを用いて撮影しています
こちら萩方面に比べるとフジツボを多少発見できましたが、最初の宇部の海岸ほどではありません。巨大な貝は非常にたくさん岩場や港の壁面に寄生しているのですが。


↑左:船を港に係留するためのロープに寄生した巨大な貝、右;こちらはチャールズさんが撮影した貝が無数に底に寄生した浮の写真
この日はしばらく海岸の周囲を調査したのち防府天満宮を見学しました。色々な場所を体験してもらって制作へのヒントや情報を蓄積していってもらうことも重要です。
チャールズさんによると、シンガポールは太平洋戦争期に日本の占領下に置かれたことがあり、その際に神社がいくつか建立されたそうです。現在は社殿は打ち壊され、参詣のための参道や手水のみが残っている場所が2か所だけあるそうです。はじめて本殿のある完成された神社を見たチャールズさんは、手水で口を清めたり社殿でのお参りを興味深く体験していました。シンガポールでも見たことがあった手水の意味なども、はじめて理解できたようです。
このあとは芸術村に戻って、プロジェクトの展開法の打ち合わせと、展示に使う機材のチェックなどを行いました。
(はっとり)
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フジツボ付着にむけて
To get BARNACLES
2008年05月23日[金] 21:08
先週から調査を進めてきたフジツボ生育地ですが、そろそろ場所を確定しなければということで、この日は朝からアーティストとともに、可能性のあるポイントを訪れ、その場所の管理などをされている方にフジツボを付着させるオブジェを沈める許可をもらうべく、お願いに伺いました。
ひとつめは漁港で、展覧会開始までの約2週間の間、港の突端でフジツボ付着プロジェクトを実施することを快く受け入れてくれ、なんと沈めるためのロープやブイなども貸していただけることになりました。場所を確定すべく漁港の方と港を一通り歩いて回ったところ、フジツボの生育している場所と生育していない場所はくっきりと分かれていることが判明しました。
潮の流れがあまりなかったり穏やかな場所にはカキが多く生育しており、逆にわりと潮の流れが速かったり船などの出入りが多い場所にはフジツボが多く生育しています。フジツボは船底にもよく付着することから、動きがあったり激しい流れの場所でも生育できますが、逆にカキは穏やかな場所でしか生育できないようです。また、フジツボはほかの生物が先に生育したり寄生した場所にはあまり寄り付かないようです。そのため湾の突堤の内側の静かな場所には多数のカキが、反対側にはフジツボがぎっしり付着していました。そこで突堤の外側の邪魔にならない場所でプロジェクトを実施させていただくことになりました。
漁師さんの網やブイには驚くほど大きなフジツボが付着しており、チャールズさんと思わずかき集めてしまいました。


↑左;オブジェ沈水ポイントを求めて、右;ブイに付着した巨大なフジツボ
次に山口県水産研究センターを訪問し、養殖の研究をされている方に、フジツボの生育状況などを教えていただきました。こちらは少し沖合に入ったところでイカダからロープをつないでそこからカゴを吊るして養殖の研究を実施しているのですが、その使っていない部分にオブジェをつりさげる許可も頂きました。
やっとフジツボ付着のための沈水場所をみつけて一安心です。ここからがプロジェクトの本格始動なので、スピードアップしてどんどん制作を進めていきます。

↑お土産の巨大フジツボなど
(はっとり)
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ヨット×アート
exchange_yacht/art
2008年05月26日[月] 11:26
元競技ヨット選手/現アーティストであるチャールズさんは、この日は光市にある山口県スポーツ交流村で開催された高校ヨット部の県大会を訪問し、高校生たちとヨットやアートを通して交流し、お話をしてきました。普段はアートに接することのない人々がアーティストと小さなきっかけで出会うことによって、アートに興味を持ってもらえるようにすることもとても重要なことです。
チャールズさんは1996年のアトランタオリンピックをはじめ数多くの世界大会に出場しており、その際に日本代表として出場された方にお友達がいっぱいいたそうです。この光のハーバーにも、その当時同じ大会に出場されていた方やそのお仲間が現在は指導者などとして何人かいらっしゃっり、数年ぶりに色々な方に再会されたり、共通の友人の話で盛り上がったりと、とても嬉しそうな様子でした。
県大会はジャッジの方のボート上から観戦させていただきました。僕はジャッジ(コーチの方)とチャールズさんの通訳兼記録係として一緒にボートに乗り込んだのですが、彼らの共通の話題であるヨットに関しては通訳なんかなくても全然コミュニケーションは成立していて、その辺りはとても興味深かったです。途中でほかの船に乗り込んでいた取材の方も便乗し、ヨットだけでなくチャールズさんの活動の話などにも話題が膨らみました。


↑左;ボート上で観戦、右;競技の様子
競技終了後は、高校生と一緒に海辺でランチをとりました。生徒たちからはチャールズのヨットでの経験から、なぜアーティストになったかなど様々な質問が飛び出しました。スポーツマンからアーティストになった有名人というとすぐに連想されるのがミュージシャンのビョークの旦那さんで現代美術家のマシュー・バーニーですが、彼の話などもにも触れながら、ヨット選手としての経験も踏まえチャールズさんのアーティストとしての活動なども少しずつ語っていました。


↑左;みんなでランチ、右;賞状プレゼンターとして
(はっとり)
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ドアノブ&照明沈水!
submerge doorhandle & lights!
2008年05月27日[火] 20:09
漁港にてドアノブと照明を沈水してきました。
展覧会開始までは2週間ですが、ひとまず準備は整いました。


↑左;対岸より沈水の様子を撮影、右;漁師さんが軽いオブジェにおもりをつけてくれました
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