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フジツボリサーチ02_萩の海
barnacle research 02_ hagi

2008年05月16日[金] 22:11

フジツボの生育場所を求めて、この日は萩までやってきました。
フジツボは早い潮流と温かい水温の海中では非常によく育つそうです。実際シンガポールの海でのチャールズさんの実験によると、1週間もあればフジツボがびっしりくっついたそうです。
日本ではどうかというと、宇部の海岸や漁港では簡単に見つかったのですが、少し水温が低く穏やかな萩の海ではなかなか見つかりません。

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左;萩のマリーナにて、右;テトラポットに付着したフジツボ

上の写真のテトラポットは、どこかでフジツボが付着したものをたまたまここに運んできたもののようです。このあたりの港や海岸にはあまり人が見当たらず、有力な情報も特に得られませんでした。

ところでそもそもなぜフジツボなのかというところに話を戻すと、チャールズさんは競技ヨットの選手としても超一流で、アートだけでなくヨットを通して世界中の海を巡っています。そのヨットの船底にフジツボが付着すると、ヨットはスピードを失い減速してしまいます。そこでフジツボが寄生しないように、船底に特殊な塗料を塗るそうですが、今度はその塗料が環境問題を引き起こすということで、別の問題を生み出していきます。そういう自分自身の経験に由来する社会問題がひとつの要因としてあげられます。
また他には、フジツボが世界中どこの海にでも生息しているいわば普遍的というか共通性のある存在で、基本的にはどこであろうと生育できるということもあります。そして、その存在の様態からも、他のものに寄生したり、密集したり、重なり合って層をなしたりと、現代社会の問題につながる様々なキーワードを抽出することができます。
チャールズさんはそれら自分の経験や社会にかかわる色々な問題に、フジツボを介してささやかに介入することを試みようとしているのだと思います。まだ実際にどういう手法で実践するのかは未定なのですが、私たちのごく身近にあるものを海に沈めてフジツボを寄生させ、それをもう一度そっと日常空間に戻すことで、ごく小さな非日常の風景や違和感を生み出すことを考えているようです。まだまだどのように展開していくのか未知数ですが、まずはリサーチをどんどん進めていきます。

(はっとり)

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