開村10周年記念事業 芸術村フェスタ「ミュージックフェスティバル2008」
10th Anniversary ! Music Festival 2008
2008年11月10日[月] 17:43
秋吉台国際芸術村は今年、おかげさまで10周年を迎えました。
この「ミュージックフェスティバル2008」は、芸術村の開村10周年記念事業の一つとして、地域の方々のたくさんの参加のもと”みんなでつくる森のおまつり”として2日間にわたって開催されました。
今年は地域の福祉施設の協力により、屋台コーナーが登場。また、ジャグリング体験コーナー、凧やブーメランをつくるワークショップも大人気でした。
11月1日(土)


屋台テント村とジャグリング体験コーナー

芸術村ギャラリーでは、レジデンス・フェローとして滞在制作中のイングリッド・オラさん(美術家/イタリア)が公開制作を行っていました。

メインステージとなったアンフィシアター(野外ステージ)は、美祢市のジャズバンド・スウィングビートによる「ランチタイムコンサート」で開幕。
第2部の「こどもLIVE!」には、すご腕こどもミュージシャンたち19組が登場しました。
「こどもLIVE!」の特徴のひとつは、各出演者のアレンジのおもしろさ。音楽ジャンルの枠をかるがる飛び越えてしまうステージは見ものです。そして、そんなふうに出演者やお客さんが新しい音や聴き手に出会えるというのが、このプログラムの素敵なところだと思います。


「こどもLIVE!」
そして、今年のゲストは山口初ライブのタテタカコさん。
山に囲まれた芸術村の野外ステージで、時間はちょうど夕暮れどき。タテさんの透きとおるような声とピアノが、聴いている人の心を透明にしながら、染みわたっていくように思えました。
また、特別ステージとして、タテさんとこどもたちで「まっかな秋」を演奏しました。
今回共演を名乗りでてくれたこども出演者の”TOY BOX”とタテさんで、曲目やアレンジを相談して実現したのですが、びっくりするほどすてきな楽曲になりました。

ゲストのタテタカコさんと「まっかな秋」を共演
最後に行われた表彰式では金・銀・銅賞7組、特別賞が2組に贈られました。おめでとうございます!
[金賞] 松下茄奈さん(ギター弾語り)
[銀賞] 山口クレモナオーケストラ(弦楽合奏)、TOY BOX(ジャズ)
[銅賞] さくらんぼ(重唱)、ピアノガールズ(ピアノ連弾)、困ったドラ息子たち(ブギウギ&サンバ)
[特別賞] サンサン(ポップス)、藤井慈仁くん(ピアノソロ)
おしくも賞を逃した方も、皆さんすばらしいステージをありがとうございました!
11月2日(日)
昨日につづき晴天にめぐまれ、この日は秋芳洞商店街・ふれあい広場と芸術村の2会場で「ストリートパフォーマンス」を開催。オカリナやハーモニカ、大正琴の演奏、南京玉すだれ、HIPHOPダンス、スティールパン演奏、ギターの弾き語りなど、こちらもオリジナリティあふれる12組のパフォーマンスが登場しました。


ストリートパフォーマンス(秋芳洞商店街ふれあい広場)


ストリートパフォーマンス(秋吉台国際芸術村)
関連企画として「白鳥英美子・中村由利子ジョイントコンサート」では、地元合唱団の皆さんが「ふるさと」など3曲で共演してくださいました。
たくさんの人たちとつくりあげた「森のおまつり」も、このコンサートで今年は終了。
この日まで一生懸命、練習や準備をしてくださった方々に心より感謝を申し上げます。
参加してくださった方、ご来場いただいた方、本当にありがとうございました。
(うちやま)
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イキイキレディースfeat.withヘイニ&ヨーク
IKIiki Ladies feat.with Heini & Jorg
2008年09月18日[木] 01:05
1年半振りに、秋吉台国際芸術村へ帰ってきたヘイニ・ヌカリ。前回のレジデンス滞在期間中に日本の古い歌を教わったり、とてもお世話になった旧秋芳町のコーラスグループ「イキイキ・レディース」の皆さんとの再開をとても楽しみにしていました。
イキイキ・レディースさん達との交流をはかるため、当初は月に一度の練習会場を訪問する予定でいましたが、今月は「敬老の日行事」など諸施設への慰問が多く通常練習が無く、イキイキ・レディースさん達と伴に、近くの病院で行われる敬老の日行事のステージへ飛び入り参加することになりました。
9月17日、久しぶりにお会いしたレディースの皆さんへ「また、お会いできてとても嬉しいです」と、さらに上達した日本語で(2007年1月~3月のブログをご参照ください)ご挨拶。同行したヨークさんは、とても元気な女性陣に少々緊張したのか「Ich bin…」とドイツ語で話しはじめてしまいました。

まずは、控え室にてご挨拶。
出番までの間、皆さんと一緒に少し歌の練習。ヘイニは「しょうじょう寺の狸ばやし」をソロで、その後皆さんと合唱することになりました。
入院中のご高齢の患者さんと病院スタッフの方々、あわせて100名ほどを前に「しょうじょう寺の狸ばやし」を、ヨークさんデザインのオリジナル楽器「レパッコ(フィンランド語でこうもりの意味)」の伴奏で披露。

おなじみのメロディーに、患者さんたちも一緒に「ポンポコポンの ポンポンッ」。患者さん達の楽しそうな様子にヘイニもご満悦。皆さんまた会いましょうね、と会場を後にしました。
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trals_#3 ヘイニ・ヌカリ&ヨーク・ファーレンカンプ 到着しました。
Heini Nukari & Jorg Fahlenkamp has arrived!!
2008年09月15日[月] 21:34
ニコニコ・マァマァ、マイアサ・マァマァ
2006年度のレジデンス・サポートのアーティストで、日本語とフィンランド語の音や言葉の共通点をさがし、摩訶不思議な"フィニッポンゴ"なるアートなことばをあみ出したヘイニ・ヌカリが2年振りに芸術村へ帰ってきました。

ベリーショートだった髪も伸び、うっすら日焼けした様子。ヘイニさんとヨークさん
今回は、写真家のヨーク・ファーレンカンプさんとともに、空間の個性を、写真と音で綴る実験的な新作を滞在創作します。山口県で知り合った人々のお宅を訪問して創作される作品は、10月11日(土)より、秋吉台国際芸術村で展示されるほか、11月にはベルリンのアート・ギャラリーでも発表されます。
その他、滞在中には、ヘイニさんが前回滞在中にお世話になった旧秋芳町のコーラスグループ「イキイキレディース」の皆さんたちと親交を温めたり、病院や施設の訪問なども予定しています。
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ドアノブ&照明沈水!
submerge doorhandle & lights!
2008年05月27日[火] 20:09
漁港にてドアノブと照明を沈水してきました。
展覧会開始までは2週間ですが、ひとまず準備は整いました。


↑左;対岸より沈水の様子を撮影、右;漁師さんが軽いオブジェにおもりをつけてくれました
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ヨット×アート
exchange_yacht/art
2008年05月26日[月] 11:26
元競技ヨット選手/現アーティストであるチャールズさんは、この日は光市にある山口県スポーツ交流村で開催された高校ヨット部の県大会を訪問し、高校生たちとヨットやアートを通して交流し、お話をしてきました。普段はアートに接することのない人々がアーティストと小さなきっかけで出会うことによって、アートに興味を持ってもらえるようにすることもとても重要なことです。
チャールズさんは1996年のアトランタオリンピックをはじめ数多くの世界大会に出場しており、その際に日本代表として出場された方にお友達がいっぱいいたそうです。この光のハーバーにも、その当時同じ大会に出場されていた方やそのお仲間が現在は指導者などとして何人かいらっしゃっり、数年ぶりに色々な方に再会されたり、共通の友人の話で盛り上がったりと、とても嬉しそうな様子でした。
県大会はジャッジの方のボート上から観戦させていただきました。僕はジャッジ(コーチの方)とチャールズさんの通訳兼記録係として一緒にボートに乗り込んだのですが、彼らの共通の話題であるヨットに関しては通訳なんかなくても全然コミュニケーションは成立していて、その辺りはとても興味深かったです。途中でほかの船に乗り込んでいた取材の方も便乗し、ヨットだけでなくチャールズさんの活動の話などにも話題が膨らみました。


↑左;ボート上で観戦、右;競技の様子
競技終了後は、高校生と一緒に海辺でランチをとりました。生徒たちからはチャールズのヨットでの経験から、なぜアーティストになったかなど様々な質問が飛び出しました。スポーツマンからアーティストになった有名人というとすぐに連想されるのがミュージシャンのビョークの旦那さんで現代美術家のマシュー・バーニーですが、彼の話などもにも触れながら、ヨット選手としての経験も踏まえチャールズさんのアーティストとしての活動なども少しずつ語っていました。


↑左;みんなでランチ、右;賞状プレゼンターとして
(はっとり)
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フジツボ付着にむけて
To get BARNACLES
2008年05月23日[金] 21:08
先週から調査を進めてきたフジツボ生育地ですが、そろそろ場所を確定しなければということで、この日は朝からアーティストとともに、可能性のあるポイントを訪れ、その場所の管理などをされている方にフジツボを付着させるオブジェを沈める許可をもらうべく、お願いに伺いました。
ひとつめは漁港で、展覧会開始までの約2週間の間、港の突端でフジツボ付着プロジェクトを実施することを快く受け入れてくれ、なんと沈めるためのロープやブイなども貸していただけることになりました。場所を確定すべく漁港の方と港を一通り歩いて回ったところ、フジツボの生育している場所と生育していない場所はくっきりと分かれていることが判明しました。
潮の流れがあまりなかったり穏やかな場所にはカキが多く生育しており、逆にわりと潮の流れが速かったり船などの出入りが多い場所にはフジツボが多く生育しています。フジツボは船底にもよく付着することから、動きがあったり激しい流れの場所でも生育できますが、逆にカキは穏やかな場所でしか生育できないようです。また、フジツボはほかの生物が先に生育したり寄生した場所にはあまり寄り付かないようです。そのため湾の突堤の内側の静かな場所には多数のカキが、反対側にはフジツボがぎっしり付着していました。そこで突堤の外側の邪魔にならない場所でプロジェクトを実施させていただくことになりました。
漁師さんの網やブイには驚くほど大きなフジツボが付着しており、チャールズさんと思わずかき集めてしまいました。


↑左;オブジェ沈水ポイントを求めて、右;ブイに付着した巨大なフジツボ
次に山口県水産研究センターを訪問し、養殖の研究をされている方に、フジツボの生育状況などを教えていただきました。こちらは少し沖合に入ったところでイカダからロープをつないでそこからカゴを吊るして養殖の研究を実施しているのですが、その使っていない部分にオブジェをつりさげる許可も頂きました。
やっとフジツボ付着のための沈水場所をみつけて一安心です。ここからがプロジェクトの本格始動なので、スピードアップしてどんどん制作を進めていきます。

↑お土産の巨大フジツボなど
(はっとり)
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フジツボリサーチ03_防府
barnacle research 03_Hofu
2008年05月17日[土] 22:11
第3弾は再び太平洋側の瀬戸内海にもどり、防府の富海の海岸や漁港を中心にリサーチを行ってきました。この日も天気がよくリサーチ日和となりました。

↑かなり巨大なズームレンズを用いて撮影しています
こちら萩方面に比べるとフジツボを多少発見できましたが、最初の宇部の海岸ほどではありません。巨大な貝は非常にたくさん岩場や港の壁面に寄生しているのですが。


↑左:船を港に係留するためのロープに寄生した巨大な貝、右;こちらはチャールズさんが撮影した貝が無数に底に寄生した浮の写真
この日はしばらく海岸の周囲を調査したのち防府天満宮を見学しました。色々な場所を体験してもらって制作へのヒントや情報を蓄積していってもらうことも重要です。
チャールズさんによると、シンガポールは太平洋戦争期に日本の占領下に置かれたことがあり、その際に神社がいくつか建立されたそうです。現在は社殿は打ち壊され、参詣のための参道や手水のみが残っている場所が2か所だけあるそうです。はじめて本殿のある完成された神社を見たチャールズさんは、手水で口を清めたり社殿でのお参りを興味深く体験していました。シンガポールでも見たことがあった手水の意味なども、はじめて理解できたようです。
このあとは芸術村に戻って、プロジェクトの展開法の打ち合わせと、展示に使う機材のチェックなどを行いました。
(はっとり)
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フジツボリサーチ02_萩の海
barnacle research 02_ hagi
2008年05月16日[金] 22:11
フジツボの生育場所を求めて、この日は萩までやってきました。
フジツボは早い潮流と温かい水温の海中では非常によく育つそうです。実際シンガポールの海でのチャールズさんの実験によると、1週間もあればフジツボがびっしりくっついたそうです。
日本ではどうかというと、宇部の海岸や漁港では簡単に見つかったのですが、少し水温が低く穏やかな萩の海ではなかなか見つかりません。


左;萩のマリーナにて、右;テトラポットに付着したフジツボ
上の写真のテトラポットは、どこかでフジツボが付着したものをたまたまここに運んできたもののようです。このあたりの港や海岸にはあまり人が見当たらず、有力な情報も特に得られませんでした。
ところでそもそもなぜフジツボなのかというところに話を戻すと、チャールズさんは競技ヨットの選手としても超一流で、アートだけでなくヨットを通して世界中の海を巡っています。そのヨットの船底にフジツボが付着すると、ヨットはスピードを失い減速してしまいます。そこでフジツボが寄生しないように、船底に特殊な塗料を塗るそうですが、今度はその塗料が環境問題を引き起こすということで、別の問題を生み出していきます。そういう自分自身の経験に由来する社会問題がひとつの要因としてあげられます。
また他には、フジツボが世界中どこの海にでも生息しているいわば普遍的というか共通性のある存在で、基本的にはどこであろうと生育できるということもあります。そして、その存在の様態からも、他のものに寄生したり、密集したり、重なり合って層をなしたりと、現代社会の問題につながる様々なキーワードを抽出することができます。
チャールズさんはそれら自分の経験や社会にかかわる色々な問題に、フジツボを介してささやかに介入することを試みようとしているのだと思います。まだ実際にどういう手法で実践するのかは未定なのですが、私たちのごく身近にあるものを海に沈めてフジツボを寄生させ、それをもう一度そっと日常空間に戻すことで、ごく小さな非日常の風景や違和感を生み出すことを考えているようです。まだまだどのように展開していくのか未知数ですが、まずはリサーチをどんどん進めていきます。
(はっとり)
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今年度第1弾レジデンスアーティスト来村!!
Residence fellow ; Charles LIM has come!
2008年05月15日[木] 09:48
今年度最初のレジデンスアーティストであるチャールズ・リム氏がシンガポールよりやってきました。
チャールズさんは海に囲まれたシンガポールで、幼少よりヨットを操り海と深いかかわりを持ち続け、アーティストとして海にかかわるプロジェクトを多数展開してきました。そのヨット選手としての実力は世界大会に出場するなどトップクラスで、もちろんアーティストとしても世界の大型国際展に出展するなど第一線で活躍しています。
今回展開するプロジェクト「忘れたんじゃない、むしろ口にしないようにしてるんだ」では、山口の海岸で岩場などに付着するフジツボの調査を行い、フジツボを付着させたオブジェの制作を試みます。
14日に山口宇部空港に到着したのですが、シンガポールと日本は時差もたった1時間で時差ボケもないとのことで、到着早々その足でリサーチを開始。
手始めに空港から近い丸尾海岸をチェック。砂浜を抜けて岩場にいくと、小さなフジツボがぎっしりついていました。


↑左より;チャールズさん、岩に寄生するフジツボ(ともに宇部市の丸尾海岸にて)
またこの海岸に流れ着いた流木などを使って即興的な彫刻作品(ご本人は流木アートと呼んでおられます)をつくってらっしゃる地元の方々に偶然遭遇し、色々フジツボ情報を頂きました。


↑左;地元の方々と、右;エプロン姿のチェックシャツの方の作品
三方を海で囲まれたこの山口において、チャールズさんがどんなプロジェクトを展開していくのか、ご期待ください。
(はっとり)
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10周年記念事業『Trails_小径』
10th anniversary programme "trails"
2008年05月13日[火] 09:31
今年は芸術村開村10周年です。
この節目に、芸術村の施設の特徴を活かして取り組んできたアーティスト・イン・レジデンス事業を主軸においてアーティスト達の足跡を追い、これまでの滞在創作・交流活動をふりかえり、滞在創作や展覧会、トーク、交流会、などアーティスト達が現在進行形で展開して行くプロジェクトを新たに加えながら、地域の人々とともに築いてゆくアートの可能性を検証・発信していきます。
詳細はこれから徐々にアップしていきますのでこうご期待ください。
(はっとり)
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