ビヨンド・ザ・ウォール① 竹炭をいただいてきました。
Beyond the Wall① -Novaia Liustra seeks bamboo charcoal
2009年09月01日[火] 21:27
文化庁の地域文化芸術振興プランによって実施する「ビヨンド・ザ・ウォール -アートで、超える-」第一弾は、ダニオ・マンとノーヴァヤ・リューストラによるコラボレーションプロジェクト。
レジデンス・フェローとして滞在制作を行うダニオ・マンとノーヴァヤ・リューストラの二人(中野良寿と安原雅之)は、ダニオ・マンが初めてAIAVに滞在したときに出会って以来の友人。今回は、ノーヴァヤ・リューストラが秋芳町の竹炭で描く壁画を背景に、ダニオ・マンがインスタレーションを制作します。
7年前に山口で結成されたノーヴァヤ・リューストラ(Novaia Liustra/ロシア語で「新しいシャンデリア」の意)は美術家の中野良寿と音楽学者の安原雅之によるアーティスト・ユニットです。「マイナスイオン」をキーワードに制作をしているこのユニットには、トルマリンや竹炭の粉を使って砂絵のように床面に描く「トリコ」というシリーズの作品があります。
今回は、竹炭を使って、壁面にダニオとのスペシャルバージョン「トリコ」をモノグラムとして描きます。
今日は、その顔料の材料となる竹炭を、秋芳町の吉村さんに頂いてきました。
吉村さんの炭焼小屋(左) 裏の林を凌駕する竹の生命力(右)
吉村さんは、林を守るために竹を伐採し竹炭づくりをはじめた。
伐採した竹は焼く前に1年間乾燥させる(左) ドラム缶を利用した炭焼き窯(右)
炭焼き窯の後ろ側には、煙を冷却して竹酢酸を採取するパイプが連結されている。
段ボールいっぱいの竹炭をいただいてきました。(左) 副産物の竹酢酸を蒸留する装置(右)
一度の釜焚きで10Lもの竹酢酸が取れるそうです。蒸留された竹酢酸はとてもキレイな琥珀色をしていました。
吉村さんの炭焼き小屋を訪れた中野さん、冬になったら吉村さんに炭焼きを体験させていただくそうです。
さて、次は竹炭の粉砕です。またご報告いたします。
(千)
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ビヨンド・ザ・ウォール①-2 ダニオ・マン来村
Beyond the Wall①-2 Danio Man has arrived
2009年09月02日[水] 22:18
昨夜、香港からダニオ・マンが来村しました。
約6年ぶりの来村です。
香港とオランダで育ったダニオにとって、AIAVでの滞在期間は初めての静寂でした。
今日は、創作活動に集中できる環境をかみしめながら、早速ギャラリーやコンピュータ室での作業にとりかかりました。
明日は、ノーヴァヤ・リューストラの中野さんと久しぶりの再会です。
(千)
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ビヨンド・ザ・ウォール①-3 竹炭粉砕
Beyond the Wall①-3 Make pigment by bamboo charcoal
2009年09月03日[木] 21:15
ダニオ・マンとノーヴァヤ・リューストラのコラボレーション、今日はギャラリーに描く壁画の画材を制作。
一昨日、秋芳町の吉村さんから頂いた竹炭を、山口市の多々良さんに粉砕していただきました。
高温でよく焼けた炭は堅く、通電するのだそうです。ピカピカッと、電球のついたチェッカーを使って説明してくださいました。
さて、吉村さんに頂いた炭は4、5分で粉々に。
粉砕器から取り出して、さらにふるいにかけます。
防塵マスクにゴム手袋、2段階に細かくふるいます。ダニオと中野さんの呼吸も合ってきました。
こんなに真っ黒。 多々良さんの「防長竹炭」は黒光りして、叩くと涼やかな良い音がしました。
こんなに細かくなるんですね。 この高温(1000度近く)になる土窯で何日もかけて焼くからだそうです。
(千)
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ビヨンド・ザ・ウォール①-4 別府念仏踊
Beyond the Wall①-4 Beppu Nenbutsu Odori
2009年09月06日[日] 20:25
今日は、ダニオ・マンの所作研究の一環として山口県の無形重要文化財で秋芳町に伝わる「別府念仏踊り」の見学に出かけました。
会場は蒼く澄んだ清流が湧きだす「弁天池」で知られる、堅田厳島神社。
いつもは静かな境内も、お祭りの今日は舞台が飾られ、屋台も出て賑やかです。
ゲームや遊戯的な動作を作品の要素として盛り込むダニオは、回転式のそうめん流しや、金魚すくいに興味津々。
午後2時になると、しめやかに祭儀がはじまり、地元の男衆によって御神輿が担ぎだされました。
およそ1時間後、御神輿に先導されて念仏踊りの一行が境内に姿を現しました。
くるくるっカチカチっと軽妙に棒を交わす「杖」が口火を切って、腰輪をつけた小さな「鉦打」たちの音色が境内に響き、
鶏頭をつけた「頭取」が打つ鼓のリズムにあわせ、「小内輪」「大内輪」がフォーメーションを組みながら跳ねるように踊ります。
「念仏踊り」は、小さな子ども達が舞台で踊る「子踊り」を挟んで、堅田厳島神社で四回、少し離れた丘の上にある「壬生神社」で二回奉納されました。
ダニオも、この集落のなかで代々受け継がれて来た感謝の踊りの、風情と音色や動きの様々な要素にとても感じ入ったようです。
(千)
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ビヨンド・ザ・ウォール①-5 ギャラリーにて
Beyond the Wall①-5 at the Gallery
2009年09月09日[水] 04:22
13日(日)からの展示「Down to the rabbit hole -ウサギの穴にもぐりこめ!」を控え、ダニオ・マンとノーヴァヤ・リューストラのコラボレーションも共鳴が高まって来たようです。
スタジオでの編集作業やテストを終え、ギャラリーでの作業がはじまりました。
さて、何やらあやしげな装置とおぼしき物体。 そして、多々良さんに粉砕していただいた吉村さんの竹炭。
ノーヴァヤ・リューストラは美術家の中野良寿さんと音楽学者の安原雅之さんが「マイナスイオン」をキーワードに美術と音楽の平行現象を追求するプロジェクトを行っているアーティストユニット。この装置は、彼らが「トリコ」と呼ぶ作品のためのステンシル型(ぬき型)です。
今までは床面にトルマリンや竹炭を用いて展示空間の床に直接描くスタイルで展開してきました。今回は、初めて垂直面にはじめて描くため、試行錯誤を繰り返しながら制作しています。
特に今回は、ダニオ・マンの映像から着想を得た新しい模様と組み合わせたモノグラムを描き出します。
一方のダニオは、「ゲーム」を暗示するインスタレーションで使用する紙の耐性をチェックしているところです。
(千)
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ビヨンド・ザ・ウォール①-6 安原さん到着
Beyond the Wall ①-6 Novaia Liustra Yasuhara san has arrived.
2009年09月11日[金] 18:05
ノーヴァヤ・リューストラの安原さんも、愛知から芸術村に到着!
2003年にダニオ・マンとノーヴァヤ・リューストラの二人が出会ったときには、山口大学で教鞭をとってた安原さんも、現在は愛知県立芸術大学の音楽学部で教えていらっしゃいます。
さっそく、ノーヴァヤ・リューストラの二人とダニオ・マンとで、
ディスカッションしながら作品を確認していきます。
ダニオ・マンのビデオ作品を確認するノーヴァヤ・リューストラの中野さん
展示の準備で、みんなくたくたに。
そんなみんなをねぎらって、ビストロ・プロジェクトでも評判の腕前の安原さんが、
クリエイティビティあふれる料理をふるまってくださいました!
(えみーご)
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ビヨンド・ザ・ウォール①-7 試行錯誤
Beyond the Wall ①-7 Cut and try!
2009年09月12日[土] 13:58
展覧会のオープニングを翌日にひかえ、
ギャラリーではダニオ・マンの作品の設営も大詰めに入っています。
まずは、ビデオ作品を展示するために、4台のテレビモニターをセットしていきます。
どのような配置で置けば作品がより効果的に見えるのか、実際に確認しながら配置していきます。
芸術村の技術スタッフさんに協力してもらいながら設置していきます

こちらの長い紙は、インスタレーション作品の一部。
長いロール紙をギャラリーの床に固定させるのは、予想以上に大変な作業でした。
サポートスタッフも一緒になっておたがいに知恵を出しあい、
試行錯誤をしながら設置していきます。
普段はとてもフレンドリーでひょうきんなダニオさんも、今日は真剣そのもの。
見てください、この長さ!
展示の完成はもうすぐです!
(えみーご)
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ビヨンド・ザ・ウォール①-8 「アンダー・ザ・ラビットホール」オープニング
Beyond the Wall ①-8 "Down under the rabbit hole" Opening
2009年09月13日[日] 19:40
今日は、とうとう展覧会のオープニングです!
オープニング・イベントとして、
山口在住のコンテンポラリー・ダンサーである大脇理智さんのパフォーマンス、
ダニオ・マン作品のデモンストレーション、
ノーヴァヤ・リューストラによるカフェ・プロジェクトが行われました。
完成した作品が展示されたギャラリーでは、ダニオ・マンとノーヴァヤ・リューストラの作品は呼応しあい、
展覧会のタイトルのとおり、まるで「不思議の国のアリス」の「ウサギの穴」にでも入り込んだかのような空間になっています。
インスタレーションの一部である4台のメトロノームの音が鳴りはじめると、
大脇さんの即興のダンス・パフォーマンスがはじまりました。
ギャラリーに展示されている作品、ギャラリーの柱、パフォーマンスを見まもる観客、
すべての要素が大脇さんのダンスに組みこまれていきます。
パフォーマンスの終了後には、ダンスを教えてもらいたい!という観客に、
大脇さんのレクチャーがはじまる一幕も。
そして、ダニオ・マンの作品「けんけん人間」を実際にみんなでデモンストレーションしてみることになりました。
わけもなく愉快な気分になるんです!みなさん、つい笑顔になってしまうようです
「けんけん人間」で盛り上がったあとは、おまちかねのお茶の時間。
カフェ・ノーヴァヤ・リューストラもオープン!
左は自作のゼリーを味見中の安原さん
ふるふるのジャスミンティー&ハーブティーのゼリーは絶品でした!
カフェ・ノーヴァヤ・リューストラは大盛況で、みなさん和やかに交流していました。
見に来てくださった方となにやら話しこむダニオさん
ビヨンド・ザ・ウォールの第一弾である「アンダー・ザ・ラビットホール」の展示は、
今月23日(水)まで開催中です。
ぜひお気軽に訪れて、この不思議な「ウサギの穴」の中を体験してみてくださいね!
(えみーご)
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アニメの世界(9月19日-21日)
Animation Workshop
2009年09月24日[木] 15:38
周南市八代を拠点に活躍する漫画家・なかはらかぜさんによるアニメーションワークショップを開催しました。
>1日目「ひとコママンガを描こう!」
表情や背骨の形の描きわけ、キャラクターにいのちを吹き込む方法を学びました。さらに、4コマ漫画の物語の成り立たせる、起・承・転・結の「転」にあたる部分を実際に考えて、描いてみました。参加者の8人全員がまったく違うストーリーを描いたので、びっくり。物語っていくつも存在できるものなんですね。


>2日目&3日目「かんたんアニメをつくろう!」
「クレイアニメ」または「パラパラマンガ」、好きな方法を選んでアニメーションをつくりました。
まずはねんどで、キャラクターをつくりました。


これはタコとたこやきと、かもめ。この3つのキャラクターがどんなふうに関わるのかは、まだ謎です。

こちらはイカと太陽、そして水しぶき?もう一方は、恐竜とアヒル?生まれてから成長する過程や、表情やかたちが変化するシーンの分だけ、キャラクターを作っておきます。


パソコンの画面を見ながら少しずつねんどのキャラクターを動かして、ビデオカメラで撮影。ひとコマずつパソコンに取り込んで(今回は、”CRAY TOWN”という初心者向けのアニメ編集ソフトを使いました)。つなぎ合わせたコマを連続してみると、本当にキャラクターがいきいきと動いているように見えます。撮影数は5~10秒のアニメーションで最大80コマくらい。

目の前で起こっていることと、カメラの中で展開するシーンは同じはずなのに、まったく異なります。背景を動かしたり、ビデオカメラのズームイン/アウト、画面の切り取り方、展開スピードの強弱など、なかはら先生とアシスタントスタッフの方々の撮影時のテクニックと知識が、どんどん物語にリアリティを与えていきました。改めて、アニメーション制作の奥深さにおどろきです。

この作品では、思いきりズームアウトするため、床の上で撮影しました。

ワークショップの最後には、みんなが作ったクレイ&パラパラマンガのアニメーション上映会を行いました。皆さんがつくったかわいいアニメーションは、このブログでも後日公開する予定です。どうぞお楽しみに!
(うちやま)
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