trans_2009-2010 はじまります
2010年01月08日[金] 16:18あけましておめでとうございます。
今週末より、いよいよ70日間の アーティスト・イン・レジデンス trans_2009-2010 がはじまります。今年度は48ヶ国から288組の応募があり、その中から3組4名のアーティストが選出されました。彼らは、秋吉台国際芸術村に1月10日から70日間にわたって滞在し、異なる文化・生活・制作環境の中での経験をエネルギーとして、作品の創作や発表、地域交流活動などを行います。2月中旬にはオープンスタジオ、3月には滞在制作成果展を予定しています。アーティスト達に会いにぜひ芸術村へ来てください!
明後日10日には、仙台から椎名勇仁さん、ベルリンからヴァレリア・ロクサナ・プリモストさん(アルゼンチン出身)、11日には同じくベルリンからクレア・ヒーリー&ショーン・コーデイロ(オーストラリア出身)がぞくぞくと芸術村にやってきます。
>> trans_2009-2010 アーティスト・イン・レジデンス
>> http://www.aiav.jp/programs/2009/trans_0910/
また、芸術村では、Beyond the Wall シリーズとして、宮島達男さんの「浮遊する時間」(1月11日まで)、生意気の ベリベリ・ハッピー・マジックマウンテン・ビレッジ を展示中です。10日(日)には、ギュウちゃんこと篠原有司男さんが芸術村にて、制作パフォーマンスとアーティスト・トークを行います。
>> Beyond the Wall-アートで、超える。
>> http://www.aiav.jp/programs/beyond-the-wall/
(純)
trans_2009-2010 アーティスト・イン・レジデンス
クレア・ヒーリー & ショーン・コーデイロ
美術家/オーストラリア出身・ドイツ在住/1971年生まれ(クレア)、1974年生まれ(ショーン)
オーストラリア出身のヒーリーとコーデイロは、現在、主にベルリンとシドニーを活動の拠点としながら、さまざまな国や都市を往来しながら作品制作を行っています。2001年よりコラボレーションをはじめ、建築、遊牧、空間侵略をテーマに、廃墟を解体するなど大規模なインスタレーションの制作を行ってきました。2009年の第53回ベニス・ビエンナーレでは、人間の平均寿命の長さと同じ時間のVHSテープを使った作品[写真]で注目を集めました。近作ではものごとの衰退、破壊、非永続性に伴う変化を探求しています。芸術村では、グローバル時代における異文化間の誤解や共通点を探るインスタレーションを、レゴブロックを使って制作する予定です。

クレア・ヒーリー & ショーン・コーデイロ
「Life Span」第53回ベニス・ビエンナーレ、オーストラリア館 (2009)
ヴァレリア・ロクサナ・プリモスト
ダンサー/アルゼンチン出身・ドイツ在住/1978年生まれ
6歳からダンスを学び、気功や武道などの身体トレーニングを積んできたプリモストは、2007年のカッセル・ドクメンタ12(ドイツ)で上演されたトリシャ・ブラウンの「floor of forest」など、ダンサーとしてさまざまな作品に参加してきました。また、ブエノスアイレス、アムステルダム、そしてベルリンへと移住をくり返してきた自身の経験から、音楽家やアーティストとのコラボレーションや都市の公共空間での大胆なパフォーマンスなど、多様な環境に身体を介入させてコミットしようとするプロジェクトを展開しています。芸術村では、地元の音楽家やダンサーと共同制作の他、ビデオや写真作品の制作、自身の創作プロセスを伝えるダンスワークショップを行う予定です。

ヴァレリア・ロクサナ・プリモスト
「Born in Spring, Danza Nomade project」ヴェネズエラ (2008)
椎名勇仁
美術家/岩手県花巻市出身・仙台在住/1973年生まれ
マグマ熱で素焼きする「火山焼き」で知られる椎名勇仁は、仙台を拠点に活動するアーティストです。近年は、寓話、言い伝え、夢などがいかに私たちの現実の認識に作用しているか、視覚、聴覚、直感、記憶など様々な点から考察し、彫刻、ビデオ、インスタレーション作品で、現実と幻想の間の世界像を創造しています。また、2008年には、人体に種子を植え、人間と植物のハイブリッドを試みるSF的プロジェクト「フォトシンセサイザーズ」(光合成するもの)[写真]を開始し、両者の融合によっておこる新たな可能性を探求しています。芸術村では、秋吉台の土地に呼応する彫刻作品の他に、体の一部を型取りするワークショップを予定しています。

椎名勇仁
「The Photosynthesizers」 右足にタンポポ
タダカンこと糸井貫二に捧げるパフォーマンス / 仙台 (2009)
posted by aiav | Permalink | Comment (0)
trans_2009-2010 アーティスト到着しました
2010年01月12日[火] 16:44trans_2009-2010レジデンス・サポート・プログラムに参加する椎名勇仁さんとヴァレリア・ロクサナ・プリモストさんが1月10日の日曜日に芸術村に到着しました。椎名さんは仙台、ヴァレリアはベルリン、寒い地域からやって来た二人には山口は暖かく感じたようです。
翌日11日には、70日間のレジデンス・プログラムをサポートしてくれるインターンの緒方利恵さん(写真左奥)が、地元美東町の野菜とハンバーグの美味しい夕食を作ってくれました!

宿泊棟のキッチンで食事をするヴァレリア(写真右奥)と椎名さん(写真右手前)
これから70日間楽しくなりそうです!ぜひ芸術村に遊びに来てください。
(純)
posted by aiav | Permalink | Comment (0)
trans_2009-2010 全員到着!
2010年01月13日[水] 18:131月12日、椎名さんとヴァレリアは国定公園秋吉台へ遠足へ出かけました。
天気も良く夢中で歩き回るうちにあっと言う間に2時間も経過していました。
カルスト台地を散策した後、科学博物館や鍾乳洞の見学に行きました。
12日の夜からだんだん気温が下がり、粉雪がちらつく中、クレアとショーンが無事に芸術村に到着し、翌13日には全員揃って、第一回目のミーティングを行いました。クレアとショーンの赤ちゃん(生後7ヶ月!)も一緒です。

写真の後ろは、現在芸術村のホワイエに展示中の篠原有司男さんが今月10日芸術村で制作したボクシングペインティングです。
ここ2日間、秋吉台は雪が降っていますが、今年のアーティストは仙台やベルリンなど寒さの厳しい地域からやって来ているため、冷え込みにも負けずに元気いっぱいです。
いよいよ制作がはじまります。
(純)
posted by aiav | Permalink | Comment (0)
trans_2009-2010 椎名勇仁さんワークショップ
2010年01月17日[日] 09:541月16日(土)trans_2009-2010 レジデンス・アーティストの椎名勇仁さんによる型取りワークショップが開催されました。
様々なプロジェクトを通して、人間と植物の共生体を探求している椎名さんは、秋吉台では美東町の名産であるゴボウに着目し、ゴボウのかたちと人間のかたちを掛け合わせた記念碑モニュメントを作ろうと考えています。最終的にどんなかたちになるか、参加者の方や交流した方みんなで意見を交換しながら考えて行きたいと思っています。
16日土曜日は、ワークショップの参加者の方に自分の身体の好きな箇所を選んでもらい、型を取るワークショップを行いました。
型取りの流れを説明する椎名さんと参加者の方々
顔面デスマスクや歯型にも挑戦
型取りは材料を混ぜて流し込み5〜10分待てばできあがり
友達同士やお孫さんと一緒にたくさんの方が参加してくださいました。椎名さんは、これからこの型にセメントを流し込んで作品をつくっていきます。異なる人々が共同でひとつのものを作っていくことは何かを考える作品になると思います。2月13日にはオープンスタジオ、3月6日からは完成作品の展示を予定していますので、ぜひ制作過程や作品を見に芸術村に遊びに来てください。
(純)
posted by aiav | Permalink | Comment (0)
trans_2009_2010 アーティスト 山口大学訪問
2010年01月23日[土] 13:311月18日(月)trans_2009_2010アーティストが山口大学を訪問しました。
この日は、山口大学人文学部の藤川哲先生の2つの授業を訪問し、レジデンス・アーティストを紹介させていただきました。

椎名勇仁さんは、これまでの作品を映像や写真を通して発表していただきました。火山焼きをはじめ、椎名さんは自然との融合や、人間と植物の関係性を探求した作品を多く制作しています。その手法はわたしたちの想像の域を逸していることが多く、学生さんもかなり驚いていた様子です。

次に、アルゼンチン出身のダンサー、ヴァレリア・ロクサナ・プリモストは、公共スペースでのパフォーマンス・ビデオを紹介しました。アルゼンチン~アムステルダム~ベルリンへと移住を繰り返してきた彼女は、その時、その環境からうまれてくる人の行動パターンや変化に影響を受け、パフォーマンスを制作しています。

オーストラリア出身のクレア・ヒーリー&ショーン・コーデイロのプレゼンでは、これまで制作してきた作品のコンセプトやこれから芸術村で制作中の作品を紹介されました。彼らの作品は規模が大きく、また社会情勢に強く反映された作品が多くみられます。彼らの使う素材もとてもユニークで、これからの制作活動がとても楽しみです。
プレゼンテーションの後は、参加していただいた学生の皆さんとディスカッションを行いました。ディスカッションは、アーティストたちの、「公共空間でどのように身体を知覚しますか?」「自分の身体にフルーツが実ったらどうしますか?」といったそれぞれの質問に対して、学生さんたちの自分なりの答えを教えてもらいながら進行しました。その中でもおもしろい答えが返ってきたのが、フルーツの質問で、頭から苺や腕にぶどうなど、発想豊かな答えが返ってきました。こういった発想や、表現方法を直接アーティストと意見を交換することで、学生さんは刺激を受けてくれていた様子でした。アーティストにとっても、自分のアートを通して現代の日本の若者と意見を交換できる、貴重な体験だったと思います。

また、授業の間には、中野先生に大学内に設置してある壁画へと案内していただきました。その壁画は工事中に歩道に設置してある壁に描かれていて、山口県特有の盆地やたくさんの水脈の流れがとてもカラフルに表現されてあり、中でもその絵の中にあるユニークな地図記号が何を表しているのかを連想することに、なぜか私たちは興奮してしまいました...! 山口大学の歴史ある建物の中に、学生さんの遊び心ある作品の存在が、とても印象的でした。

先生方をはじめ、授業に参加していただいた山口大学の学生のみなさん、貴重な時間をどうもありがとうございました。レジデンスのアーティストが行うオープンスタジオや、展示会などイベント盛り沢山ですので、ぜひ芸術村へ遊びに来てください!
(りえ)
trans_2009_2010 artists visited Yamaguchi University
Resident aritists visited Yamaguchi University on Monday 18th Jan.
First of all, we joined the class of Prof. Fujikawa in the morning. The artists introduced themselves and their art works to students.
After the introduction, we were joined by Prof. Nakano and he took us to see the wall paintings, which were painted by students in the campus. The paintings were about the geographcal features of Yamaguchi pref. It was all so colourful and uniquely painted and we specially liked the symbols in the paintings. We got excited to guess which symbols represnts what.
In the afternoon, we join the class of Prof. Nakgawa again. In this session, artists did a presantation of their past works repectively by showing some videos and photos. Takehito Shiina presented his works first. He is very much influenced by the nature and its recources. Through the process of how human integrate with nature, his art will form into something very special. On this residency program, he is working on a project called 'Photosynthesizers' using the coral reef.
Valeria Primost, an Argentinian dancer presented her past works next. She showed some video footages and explained why she uses public space to perform. According to Valeria, she gets insprations by a repetition of everyday's life and develops her work through integrating the body with its environment and its experiences of change. As this is her first visit to Japan, it will be very interesting to see how Japanese influence will appear in her performance.
Clare Healy & Sean Cordeilo introduced thier works with some photos and images that they used. They develop sculptural work through a variety of media. They also use interesting materials in order to express their message through their art. On this residency programme, they will reproduce the incident of space shattle, Challenger's explosion by using the Lego bricks.
After the presentations, the artists had an opportunity to get feedbacks from the students and discussed about the concepts of art that the artists presented. One of the questions, which Takehito asked students ' If you can plant a fruit in your body, which fruit would you choose and where?' Each students had very interesting answers and it was fun to imagine how human can cultivate a fruit in our body.
Overall, it was a good opportunity for both sides to share some ideas and exchange our opinions
It was a very inspring day for all of us and thank you to all who participated on this programme. We look forward to seeing you here at the Akiyoshi Art Village!
(Rie)
posted by aiav | Permalink | Comment (0)
trans_2009_2010 アーティスト観察日記:バレリア編
2010年01月23日[土] 16:28今日は朝からバレリアの部屋で、朝食をごちそうになりました。

美東町の美味しいジャムとパンと一緒にいただいたのが、彼女が毎朝飲む「マテ」という飲み物です。(写真手前の飲み物)マテは南米でも南に位置する国々(アルゼンチン、ブラジル等)で飲まれており、ビタミンやミネラルの含有量が極めて高く、飲むサラダとも言われているらしいです。容器はひょうたんでできていて、そこに最先端に茶漉しがついた特別なストローで飲みます。寝ぼけて飲んだ私は、案の定舌にやけどをおいましたが、深い苦みがあって、特にバレリアは乾燥させたみかんの皮を入れていて、すごく美味しかったです。
話は変わって、彼女のスタジオを紹介します。

彼女のスタジオは、芸術村でも豊かな緑が一望できる場所に位置しており、彼女はとてもこのスタジオがお気に入りのようです。制作に必要な機材も揃い、制作活動がはじまりました。

秋吉台で撮った写真を壁に貼り、そこからインスピレーションを受け、パフォーマンスの要素を引き出しているようです。特にカルスト台地にある石灰岩をパフォーマンスに取り入れたいようで、秋吉台の自然豊かな場所で、彼女のダンスはどう表現されるのかがとても楽しみです。
バレリアをはじめ、レジデンスのアーティストの作品をより身近に感じるためにも、2月13日からスタートするオープンスタジオへぜひ足を運んでください!
(りえ)
posted by aiav | Permalink | Comment (0)
trans_2009-2010 椎名勇仁さんワークショップ@山口大学
2010年01月24日[日] 16:55椎名勇仁さんは現在、秋吉台の地元の野菜と人々のかたちを掛け合わせたモニュメントを制作中です。1月17日(日)に芸術村で行った一般の参加者の方々の体の一部を型取るワークショップに続いて今度は、19日(火)に、山口大学の上原一明先生のゼミに伺い、学生や先生方にも体の一部の型を取ってもらいました。山大の学生たちは、彫刻を学んでいるため作業も早く、より高度で各自オリジナルのポーズを決めて、手、足、耳、顔面などの型取りに挑戦してくれました。
型取り方法を説明する椎名さんと学生たち
椎名さんは、ワークショップでできた型にセメントを流し込み、ひとつの記念碑的モニュメントにしようと試行錯誤中です。ワークショップ参加者の方にも、どうやったら今はバラバラのパーツがひとつのかたちになるか尋ねていました。
ワークショップの後には、湯田温泉に立ち寄り近所の方々と足湯につかり疲れをとりました。
(純)
posted by aiav | Permalink | Comment (0)
trans_2009-2010 舞い初め
2010年01月25日[月] 17:301月24日(日)は朝から、山口市内にある桜樹館へ舞い初めを鑑賞に行きました。
日本舞踊を熱心に鑑賞するダンサーのヴァレリア
日本舞踊のルールなどについてお話を伺いました
posted by aiav | Permalink | Comment (0)
芸術村あーと・ルーム「ポスコン?!5」審査会
2010年01月29日[金] 11:591月29日(金)に「ポスコン?!5」の審査会が行われました。
レジデンスのアーティストの他に、山口県中学校文化連盟会長 臼杵裕世氏、山口県立美術館学芸員 前田淳子氏、美術家 吉村芳生氏を審査員としてお招きし、審査会が行われました。

今年も沢山の素晴らしい作品の応募があり、そのなかから各賞を決めていくのはとても困難な様子でした。特に特別審査員賞の選択には、各審査員のテーストがでており、想いが込もった選出になったと思います。

応募者の年齢層はとても幅が広く、作品の表現方法も多種多様で、オリジナリティー溢れる作品に富んでいます。 ハガキの大きさの中に、色んな気持ちが込められている素敵な作品達を、ぜひ芸術村まで見に来て下さい!
ポスコンの展示は2月21日(日)まで本館の2Fギャラリーで行われています。
(りえ)
posted by aiav | Permalink | Comment (0)